
野島伸司さんが好きなので『明日、ママがいない』しっかり見ました。
このドラマは施設の子へのイジメにつながるだのなんだのでいろいろ話題になりました。
最初のころは「芦田愛菜ちゃんと鈴木梨央ちゃん、上手い」とひたすら感心。
最終回を見終えて、自分の中でふたつ考えされられたことがあります。
ひとつは「彼女たちは養親になる人に恋していたんだ」ということ。
もうひとつは「生みの親って絶対必要なんだろうか」ということです。
まず「養親への恋」について。
渡邉このみちゃん演じるボンビは城田優氏演じるジョリピに憧れ、妄想し、接近します。
最後の最後に念願かなってジョリピが迎えにきてくれるのに、彼女は拒否するのです。
「本当の子ができたら、そっちのほうが可愛くて私のこといらなくなるんじゃないの?」
鈴木梨央ちゃん演じるドンキは松重豊さんと大塚寧々さんを好きになりすぎてしまって、怖い。
「捨てられるんじゃないか?」て。とても不安な心をかかえてしまったために、まわりに意地悪してしまうのです。
芦田愛菜ちゃん演じるポストは安達祐実さんを好きになる過ぎて、悲しくて涙を流すのです。
安達祐実さんは踏切事故で一人娘を亡くし、その姿を愛菜ちゃんに重ねます。
愛菜ちゃんはその娘さんの代わりに生きていこうと思うのですが、祐実さんはときどき亡き娘を思い出すのです。
この三人の気持ちが、まさに『恋』。
好きになると「ほかの人のところに行ってしまうのではないか」「嫌われちゃうんじゃないか」「元カノを思い出すんじゃないか」など、いろいろ苦しむのですよね。切ないです。完全に離れてしまうほうが、ずっと楽なのです。
実の親なら、こんなことないんですけどね。
もうひとつの「生みの親って絶対必要か?」ということ。
上手に距離をとってやっていければ問題ないのですが、
親が近づきすぎて、反抗期すらももてなかった人たちの中で
おとなになってから絶縁状態に。
そういう例をたくさん見てきています、最近。
小島慶子さんの本、図書館予約待ち中。
そして昨日から塩野七生女史の『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』を読み始めています。
私の後に予約待ちしている人たくさんいるのに、読まないでこんなことしていてごめんなさい。
そのフリードリッヒなんですが、3歳のときに父を、4歳で母を亡くしているんですね。
でも塩野女史が惚れて書いているのだから、きっと立派に育っているのでしょう。
歴史関係の本を読むと、口出しすぎの母を幽閉したり殺したりってたくさんあるんですよね。
うーん。実の親子って。まだ答がでません。
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